E46 タイヤ交換

E46のタイヤ交換を車載工具のみで行ってみます。

まずはジャッキを取り出します。
トランク内のフロア内張りを持ち上げると見えますので、赤いダイヤルを回して取り外します。
スペアタイヤは写真手前の黒いプラスチック下にテンパータイヤが入ってます。

ホイールボルトを外すレンチはトランクリッド裏のツールボックスに入っています。
レンチの右側のものは、各ホイールボルトの中に1本だけギザギザで通常のレンチでは外せないボルト用のアダプターですので、これも取り出します。

ジャッキで上げる前にホイールボルトを緩めます。
ボルトが固着していることがありますので、事前に556のような潤滑剤を吹いておいた方が楽です。
それでも緩まない時はレンチを踏んでも良いですが、レンチが浅いので外れて飛ばさないように気をつけてください。
ボディをへこましてしまったら目も当てられません。

ホイールボルトが緩んだら、ジャッキでタイヤが完全に地面から離れるまで持ち上げます。

ジャッキアップは、固くて傾斜のない平らな場所で行います。
傾いていたり地面が柔らかいと、かんたんにずっこけます。
タイヤが外れた状態でジャッキがこけるとけっこう面倒なことになります。

サイドステップ下を覗くと、前後に写真のようなブロックがあると思います。
このブロックがジャッキポイントなので、ここにジャッキを当てます。
はまっているだけですので、車によっては無くなっていることもありますが、その場合はそのままジャッキを当てずに当て木を間にかましてください。

車載ジャッキです。
左側の白い四角い部分がジャッキポイントの穴にちょうどはまるようになっています。

ジャッキポイントにジャッキを当ててハンドルを回して行きます。
写真くらいの位置になるまで(地面にジャッキが当たるまで)は、ジャッキ本体を押さえながらハンドルを回して、位置がずれないようにしてください。

完全にタイヤが持ち上がったら緩めておいたボルトを外します。
ホイールが車体側に固着してボルトを外しても取れないことがありますが、その場合はタイヤの両端を持って前後に揺らします。

別の車ですがホイールが外れたところです。
センターのハブにホイールが乗っかっているだけですが、取れない車は本当に取れません。
最悪、タイヤの端を蹴り飛ばすという手もありますが、車載ジャッキで上げている場合はこけないように気をつけてください。
交換するホイール・タイヤがある場合は車体下に入れておきましょう。

逆に2~3本ボルトを外しただけでホイールがハブから浮いてくる場合もありますが、その場合はホイール中心を押さえながらボルトを抜いて、ボルトが残った状態でホイールが脱落しないようにします。

付け替えるホイールをセンターハブに乗せてホイールボルトの穴に合わせます。
リアはハブに乗せた状態でも穴を合わせられますが、フロントは一緒に回ってしまいますので誰か他に人がいればブレーキペダルを押してもらって(手で構いません)一緒に回らないようにするとかんたんです。
一人でやる場合は最初から穴に合うようにハブに乗せるようにしますが、後は微妙に前後に振りながらイジイジと微妙に回転させていけば動きます。

穴が合ったらボルトを入れていきます。
最初は手で回せますので、回せるところまで5本ともボルトを締めてください。
ホイールが前後に動かない位置までボルトを締めたらジャッキを降ろしてタイヤを地面に接地させます。
タイヤが地面に着いたらボルトを写真のように対角に締めこんでいきます。

純正のレンチは、適正トルクがかかるようになっていますので、手で力いっぱい締めればOKです。
足で踏んだりするとトルクがかかりすぎます。

車載工具のみでタイヤ交換をするとしたらパンクをした時くらいかもしれませんが、自信が無ければJAFや保険会社のロードサービスを頼んでしまった方が良いかもしれません。